首相独断で２日から学校臨時休業

新型コロナウイルス対策で波紋

　新型コロナウイルスの感染拡大に対処するとして、安倍晋三首相が２月27日、「全国全ての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、来週３月２日から春休みまで臨時休業を行うよう要請した」ことが大きな波紋を広げています。

　鶴岡市内でも２日から臨時休業に入り、学校給食の停止や学童保育の受け入れ、働く親が休む場合の職場の対応、休んだ場合の収入補償など不安と疑問が湧き上がっています。

■学童保育などの対応

　市内小学校の臨時休業実施を受け、現在、放課後児童クラブに登録していない保育が必要な児童の受け入れについては市が調整、

　放課後子ども教室は学校休業期間は基本的に休止ですが、家庭の事業等により参加が必要な場合は開設。

　放課後等デイサービスは、全施設で開所。

　児童館は、不特定の児童の利用による感染防止のために３月31日まで休館し、児童館併設の放課後児童クラブは開所するとしています。

■総理に法的権限なし

　学校の休業は、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づき、小中学校の休校は市町村教育委員会、高校の休校は県教育委員会が決定し、総理には一切の法的権限はありません。

　「地域ごとに判断する」とした専門家の意見を聞かず、文科大臣に相談もなく、首相の独断専行の政治判断は許されません。