きびちょ

コロナに負けるな

　今は合併したので市営住宅となっているその場所に、俺の幼少時は避(ひ)病院があったものだった。法定伝染病患者を隔離するその病院は、我が家からは３００ｍ程しか離れていないんだが、子どもの目には田圃の中に遠く寂しく見えたものだった。

▲所で、この頃新しく名前が付けられたようだが、今問題のコロナとつくあの病気。いや全く・気の毒としか申し上げられない状況。あの香港から来た人が乗船しなければ、こうはなっていなかったのかも、と思うからだ。

▲世界中から集まった金持ちの方々が、20日間程の楽しいたのしい思い出の旅をして解放されようとする時、待ったが掛かったのだ。それから２週間以上過ぎたが、今ではこの豪華客船、避病院状態じゃございませんか。

▲最初の感染者となって隔離された人は、既に退院している。だから、感染者としては心配しただろうが、これから感染者となる人より、早く普通の暮らしが出来て幸せだったのかも知れない。最後の乗船者は、感染者なのか健常者なのか。その日は何時なのか、ナンテ呑気だったんだが。

▲毎日この客船から保菌者が運び出されているうちは、菌が拡散されないからと、安心感があったんです。しかし、感染源の不明者が亡くなったゾ。こりゃ怖いことです。ここらは安全・安心というのが国内から消え、最悪の状態が始まったゾ。

▲なんにしても、マスクの増産で夜遅くまで働く人も含め、関係者の努力が稔り、一日でも早い終息を願うばかりです。（石川）