このような中で、年末12月24日、オペラ座バレリーナ40人がチュチュ姿で「白鳥の湖」を踊り、「パリ・オペラ座ストライキ」「文化が危ない」の横断幕を掲げ反対を訴えた。
バレリーナには、激務のため42歳で引退する独自の年金制度があり、それが政府の年金改革案では、定年年齢の62歳にするというのである。
「多くの人が慢性的な怪我などで苦しんでいるのに62歳なんて無理」とバレリーナは苦渋を語っている。
一方鉄道ストもつづき24日のクリスマスイブも高速長距離列車の６割が運休、パリ地下鉄も一部路線が運休した。
世論調査でもスト支持が７割近くに上っているという。
さて、面積は若干の海外領土も含めて５５万㎢、日本の１・５倍、人口６５７０万人で日本のほぼ半分である。
首都はパリで人口２２５万人、「花の都」と言われ世界の文化をリードしてきたことは広く知られてきたことである。
バレリーナのスローガンにも「文化が危ない」と入っているほどである。
「パリ・オペラ座ストライキ」と訴える横断幕が掲げられたオペラ座＝24日、パリ（ロイター）
