国名は、１９７８年にセイロン(植民地時代の国名)からスリランカに改称し、首都も、２０１０年コロンボからスリジャヤワルダナプラコッテに遷った。しかし事実上コロンボ郊外の一角である。
面積は６万５６１０㎢で日本の20％弱、人口２１６７万人で、インドの先端にぶら下がっているような恰好である。
表記の言葉は、１９５１年サンフランシスコ講和会議で、セイロン代表（写真）が引用した釈迦の言葉である。
セイロンは、幸い侵略を受けなかったが、空襲による損害、東南アジア司令部に属する大軍の駐屯による損害、並びに連合国に供出する自然ゴムの唯一の生産国であった時に於ける、ゴムの枯渇的樹液採取によって生じた損害があった。
セイロン代表は、損害賠償を要求する資格を我国に与えるものと述べたうえで、この釈迦の言葉を引用して賠償請求を放棄(他国も同様)する演説を行い、日本の国際社会復帰を認め、日本の国際社会復帰の道筋を作った。
議長国アメリカは、将来日本を再軍備させる思惑から放棄を主張したが、大被害を受けた多くの国々は賠償を主張していた。
