世界の国々　スリランカ ①

「コロンボ攻撃」　青山 崇

スリランカ セイロン沖海戦で沈む空母

　スリランカ説明の前に、戦争の酷さを継承するために、私が小学３年生の時、担任に強制させられた「コロンボ攻撃」について記す。

　１９４２(昭和17)年４月、日本海軍とイギリス海軍の間でセイロン沖海戦が始まり、その一環として日本海軍はイギリス海軍の拠点であるコロンボ基地とトリンコマリー軍港を攻撃し、連日その戦果が報道された。

　若かった担任は興奮したのであろう。コロンボ攻撃を、熱を込めて話し、挙句の果てに「コロンボ攻撃」という生徒の罰を始めたのである。

　それは、罰を受ける生徒を椅子に捕まらせ、尻を叩きやすい姿勢にさせて、クラス全員が交互に思いっきり拳骨で叩くのである。

　思いっきりがないとやり直しである。

　先生が叩くのはしょうがないが、生徒にやらせるのは？と幼いながらも担任に反感をもったものである。

　だから、国名はセイロンがスリランカ、首都はコロンボからスリ・ジャヤワルダナプラ・コッテに遷ったが、セイロン・コロンボは今でも頭に焼き付いている。