それにしてはフィリピンの話は殆ど聞かない。
国名は、16世紀スペイン植民地時代の同国皇太子フェリペ(後・国王)に由来し４００年以上の植民地になった。
首都マニラ、人口は１９６０年２７００万人から、２０１５年１億１００万人(日本に次ぐ世界12位)と４倍近くに急増している。
親米国家で、比米安保条約・基地協定によって、１９４７年から45年間、アジア最大の米軍基地、スービック海軍基地とクラーク空軍基地があった。
冷戦時にはソ連への砦、ベトナム戦争では前線基地となった。
それが、協定見直し年での１９９１年、空軍基地に近くで「20世紀最大噴火」が起こった。
麓の被災者(写真)は米軍基地を突っ切って逃げようとしたが、固く閉門され、大回りして逃げざるをえなかった。「基地はフイリピン人を守るため」というのはウソだ。とこれまでの基地返還運動は盛り上がった。
こうした中で国会が１票差で返還が議決された。
協定は、どちらか片方が基地を止めると言えば、１年後なくなるという日米安保条約と同じ規定で、その通り返還された。
海軍基地は返還しないと主張したが、国民は許さなかった。
