【訂正・再掲】　

新春口号(しんしゅんこうごう)　城貞（藤の花）

新春口号(しんしゅんこうごう)　城貞（藤の花）

暁光靉靆瑞雲中　　　暁光(ぎょうこう)　靉靆(あいたい)　瑞雲(ずいうん)の中(うち)

天宇曈曈初日紅　　　天宇(てんう)　曈曈(どうどう)　旭日(きょくじつ)　紅(くれない)なり

迎此新正号改近　　　此(ここ)に新正(しんせい)を迎(むか)え　号(ごう)　改(あらた)まる近(ちか)し

千門吹遍太平風　　　千門(せんもん)　吹(ふ)き遍(あまね)し　太平(たいへい)の風(かぜ)


夜明けの景色は、めでたい雲がたなびき、

大空は夜あけがあかるくなり、朝日があかく見える。

ここに新年を迎え、間もなく元号がかわる日もちかくなった。

世の中が争いのない平和で、何事もなく穏やかに治まる風が

吹き渡るようにと祈念をする。


口号＝心に思い浮かぶままを吟ず。

暁光=夜明けの景色。

靉靆＝雲のたなびくさま。

瑞雲＝めでたいしるしの雲。

天宇＝大空。

曈曈＝朝日が昇るさま。

新正＝新年。正月。

号＝元号。年号。

千門＝多くの家家。

遍＝ゆきわたる。

太平＝世の中が平和なこと。