戦争(せんそう)　城貞（藤の花）

　　戦争　　　　　 戦争(せんそう)　　　　　　　　　城貞（藤の花）

古来戦史幾人回　　　古来(こらい)　戦史(せんし)　幾人(いくにん)　回(かえ)る

死去了知万事灰　　　死(し)去(さ)らば了知(りょうち)す万事(ばんじ)　灰(かい)に

自古人生誰罔死　　　古(いにしえ)　自(よ)り人生(じんせい)　誰(だれ)か死(し)罔(な)からん

何当平和総争来　　　何(いつ)か当(まさ)に平和(へいわ)　総(すべて)の争(あらそ)いへ来(き)たるを


昔から戦争に行って、帰ってきた人は、どれほどいただろう

死んでしまえばすべて、灰に帰するとは、誰もわかっているのだ

人生として生きて、昔から死をまぬかれた者は、いないのだ

いったい、いつになったら争いのしている所に、平和が来るのだろうか