70・４℃の高温で塩分が強く、しかもガス混じりの源泉で、使いこなすのに苦労した。
オープンから何年かはガス発電機も稼働した。
湯量の確保や３号源泉の脱色装置など装置の管理も含め、入浴施設管理者として避けられないレジオネラ対策など非常に気を使い、大変な作業であった。
■オープンからの40日間
経験者ゼロからのスタートで研修期間も短く、右往左往することが多く、すべてに気を使った。
朝６時オープン前から夜10時まで気の抜けない日々で、土、日もなく休みなしが続いた。
あれもこれも一つ一つ解決していかなければならないことばかり。当然おのずと全てトップダウンとなり、社員も大変だったと思う。
営業時間中は施設にすぐ戻れる態勢を考え、駐車場の車の中で仮眠を取る日もあった。
お陰で５㎏近く痩せた。やつれたとも言われた。後に、気の毒で声をかけられなかったとも聞いた。
丈夫な体(肝臓も！)を頂いた両親に感謝である。
スタッフ全員の懸命な努力で初期を乗り切った。
この時、ナンバーⅡを置くべきとのアドバイスもあり、急きょ６月の取締役会に課長を置く人事案件を提出し了解頂いた。
このことにより幾分楽になってスムースに行くように思えた。
■母の死
長く寝たきりの母、いつ逝ってもおかしくない状態が続いていた。
オープン前やオープン間もない時期では、大変な事になると心配が続いた。
７月21日に息を引き取る。ちょうどオープンから約３ヶ月。せがれの仕事に目途が付いた時に！
それまで待ってくれ頑張ってくれたんだと思った。
