長沼温泉｢ぽっぽの湯｣奮闘記②

電話番号ヨイフロ

　板垣久喜（長沼上新田）

■オープンに向けてと電話番号

　平成11年３月末でＪＡ庄内たがわを早期退職し、７月から町役場２階企画課内に机一つ頂いて、準備室勤務となった。

　しかし、私自身の屋敷の片付けなどで忙しく、何も分からず不安の毎日。ちょうどその頃、駅前のｋ社長から「今ならヒマだろうから北海道ドライブどうだ」と誘ってくれ、６月19日から８日間、フェリー２泊、宿２泊の他はキャンプ場巡りで自由気ままな４人旅となった。

　走行距離２６４１㎞。しっかり気分転換できた。

　最初に思いつき手掛けたのが電話帳調べ。藤島に４１２６があるか調べた。幸い無かったので企画課長にお願いし、４１２６（ヨイフロ）の電話番号をとってもらった。これが初仕事であったように思う。

■工程会議への出席

　平成11年７月26日に正式採用されて、毎週の工程会議に出席することになった。

　設計者や施工業者との打合せは、最初はちんぷんかんぷんで何も当を得ない状態が続く。

　何ヶ月か過ぎる頃にようやくのみ込めて、素人なりに希望を申し上げたが叶わないことが多く、当然のことと思い知った。

　ここでは与えられた施設で、やれるだけやるしかないということ、第３セクター「ふじの里振興株式会社」として赤字を出さないようにするしかないと、少し気持ちがゆっくりした感じであった。

　いざオープンしてからも、使い勝手の悪いところなど、町にお願いし、早期に改善改修して頂いたことに感謝したい。

■社員採用

　平成11年11月に会社の社員採用試験を実施した。

　まだ実績もない会社に果たして、という心配もあったが、幸いにも倍以上の応募があった。

　しかも優秀な人ばかりで、人選に困る状態の中、一次採用13名、平均年齢30歳（私51歳を入れても）と若かった。

　しかも経験者はゼロであってもやる気を感じた。ありがたかった。

　一人ひとりが一所懸命それぞれのポジションで頑張って頂いたことで、体制的にはまあまあスムーズなスタートが切れた。