東郡電気事業ものがたり

東田川郡電気事業の偉大なる軌跡⑫　早坂清輔（上町）

庄内町立谷沢・大平開拓記念碑 大平集落公民館

■開墾事業②

　開田については立谷沢川本流からポンプによる汲み上げも、膨大な経費で断念したが、昭和24年（１９４９）予定した開墾を完成した。

　困難な作業に耐え忍んだ作業員８名が正式に開墾地の売り渡しを受け、自作農として独立し、現在は庄内町の立谷沢肝煎字須野大平集落の方々である。

　しかし、その後３名が離農してこの地を去り、現在は５戸とのことである。

　昭和29年（１９５０）、苦難の道を辿った大平開拓を記念して、東田川郡町村組合では「大平開拓記念碑」を建立した。

　去る平成25年７月３日、東田川文化記念館郷土研究サークルの一行が、農場の現在と記念碑を見学し、大平集落の公民館で、代表の苦労話などを聞き、先人の苦労を偲び、現実の厳しさを感じてきた。


大平開拓記念碑と関係者一同・昭和29年（１９５０）