平和・平和。戦争ノー・戦争ノー。９条・９条

ーあらためて憲法を学ぶ　青山崇

　本号発行日はちょうど総選挙投票日である。このコラムを読んで、もし私が心配している感覚・考えをお持ちであれば考え直して欲しい。そんな憂国の思いで書いている。

　権威ある米ギャラップ社世論調査を見て深刻な気持ちに襲われた。主要国も含む世界十数カ国の北朝鮮問題の世論調査である。平和的解決か軍事的解決かの二者択一の単純明快な問である。「平和的解決」は、ロシア96％、ドイツ92％、ブルガリア91％などで欧州は90％以上。直接関係をもつ国・地域でも、米国75％、韓国66％、香港71％である。ところが日本は51％と最低である。

　これだけではにわかに信じがたいが、「中(あた)らずと雖(いえど)も遠からず」と思う。体罰は近年処罰を受けるが、「甘やかしはダメ、叩かねば」という風土はまだ根強いし、「力には力」の風潮もあるからだ。

　安倍流に言えば、「対話は甘い、圧力・力(軍事力)だ」ということになる。演説で「北朝鮮の脅威から…国民の命を守っている自衛隊の諸君ですよ」「そんな自衛隊から違憲の疑いをなくすことは、私たちの世代に課せられた責任」だと言う。

　一人の票が日本を変える。