｢いのちのとりで裁判｣

権利は国民の不断の努力によって保持(第十二条)

ーあらためて憲法を学ぶ　青山崇

　先号で「社会保障もきびしくなってきました。高齢者、障害者、生活保護世帯の方にとって、苦しい世の中になっております」という障害者の手紙を公開しました。

　「いのちのとりで裁判全国アクション」は、〝築こう！いのちのとりで〟をテーマに６月１日集会を開きました。２０１３年から２０１５年まで３度にわたって最大10％もの生活扶助基準引き下げが行われ、全国29都道府県で９４０名を超える人が違憲訴訟を起しています。「いのちのとりで裁判全国アクション」は昨年11月、「生活保護基準という『命のとりで』を守り、より良いものにしていくことは、すべての人の命と生活を守ることにつながります」とアピールを発表し設立しました。原告同士の交流、訴訟支援、誰もが人間らしく生きられる社会をめざして集い、声をあげましょうと呼びかけています。

　憲法12条は「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。」とあります。国民は「いのちのとりで裁判全国アクション」のように不断の努力が必要です。


しんぶん赤旗６月２日付