許せない安倍首相｢壊憲暴言｣

こともあろうに憲法記念日に

ーあらためて憲法を学ぶ　青山崇

　首相は３日憲法記念日に改憲集会にメッセージを送り、「２０２０年を新しい憲法施行の年に」とし、さらに改憲項目として具体的に９条をあげ「１項（戦争放棄）２項（戦力不保持・交戦権否定）を残して自衛隊を書き込む」とし、あたかも９条を尊重しているかのように見せる詐欺的な手法です。

　東京オリンピック開催の年に合わせいることが見え見えです。「せめてオリンピックまで生きよう」という高齢者がいるように、国民のなかにオリンピックを一つの節目にしようという感情があります。それをうまく利用しようとしているのです。

　しかも、オリンピックの年に「施行」と言うのですから、国民に是非を問う国民投票は、来年か再来年、オリンピック熱をマスコミなどがあおる時期です。「新しい日本でオリンピックを！」こんなキャンペーンも起こすかもしれません。また、国民の関心をオリンピックに向かわせ、憲法改正問題に無関心になることも計算しているのかもしれません。

　「変えるべきは憲法ではなく、憲法を蔑（ないがし）ろにした政治」（志位共産党委員長）の声を広めましょう。


しんぶん赤旗2017年5月4日付