中国武術・太極拳で柔らかく優雅な動きを学び、健康に！

　新町　齋藤留治

　今、健康な体作りのひとつとして中国武術・太極拳が世界的に人気になっているそうだ。

　中国に行った事のある方なら、公園や空き地で人々がゆったりと体操をしている光景を一度や二度、目にしているのではと思います。

　私も中国の街の中で目にしたが、その時は太極拳とは「ただの体操」位にしか思っていなかったので、「中国の人達は朝出勤前なのによく時間をとれるし、（中国の人達は朝食を路上の屋台などで食べる人が多く作る手間が不要）それにあんなにゆっくりと動かして健康作りに効果が有るのか。」と疑問に感じながら見ていたものだった。

　その後中国の地を踏む事は久しく無く、太極拳とは縁遠い生活をしてきたが、数年前、ある登山ガイドと話す機会があり、その時「最近めっきり斜面を登るのが厳しくなってきた」と話をしたところ、ガイドから「それは体が硬くなってきたからで、歩くだけでなく何か柔軟になる事をやってみたら」というアドバイスを受けた。

　そのアドバイスを受けて一念発起をして思い付いたのが、藤島体育館で毎週土曜日にサークル活動として人気が有る「太極拳」（このサークルは藤島在住のＫ保健師さんのお蔭で今では藤島に定着している。藤島にはもう一つ太極拳教室がある）。

　現在、私は事情があって藤島ではなく鶴岡教室（日中友好協会鶴岡支部太極拳委員会主催・場所はほぼ小真木原体育館）で習っているが、内容はかなり長い時間をかけての柔軟体操に始まり、その後それぞれの技量に合わせた練習となっている。

　ものすごい数の套路(型)があるので覚えるのに四苦八苦。ひとつひとつ覚えていく楽しみに加えて、ほんの数ミリ身体が柔らかくなっているような感じがする。

　本には太極拳練習の目的は「ゆっくりとしたリズミカルな動きで気を養い、身体にエネルギーを取り入れて健康維持」と書いてある。

　何よりも気長ーく、コツコツと練習を、という事かもしれない。

　機会があったら太極拳をやってみたいと何となく思っている方、｢悪の話術｣とも形容されているトランプやそれに似通っているアベ晋三のチャットよりリフレッシュになると思います。