私の昭和 58

本所事務所建設　鈴木重雄（89歳・八色木）

　旧藤島農協は産業組合運動が盛んな全国有数の模範組合であったので、事務所も鉄筋コンクリート２階建ての立派な事務所であったが、本所事務所を収容するスペースがなかった。（新事務所竣工後スーパー店舗に改装）

　昭和44年第１次合併と同時に藤島駅前に鉄筋コンクリート３階建て４３２坪（１４００平方㍍）、建築費７５００万円で、石川設計事務所、鶴岡建設が請け負い、同年９月着工し、翌年本所業務を開始している。

　地盤が弱くＰＬパイプ２４０本を打設した。

　現在庄内たがわ農協本所である。

　やがて東栄農協が合併しこの事務所も狭くなり、本所事務所前の資材倉庫下屋（旧鶴岡米穀ＫＫ所有の渡前倉庫）に営農部農産課、畜産課、資材課が移った。

　倉庫の庇があるから細長く、遠くの職員がかすんで見えるようであった。

　南向きの事務所に46名が在籍し汗を流しながら働いていた。私のお世話になった事務所である。

　職員は農家組合員も汗をかき作業に励んでいるのと同じ思いでいた。