高齢者の運転免許自主返納

タクシー利用券など

鶴岡市でも支援急げ

　先日、中荒俣のＮさん（84歳・女性）から加藤鉱一市議に電話があり、「高齢なので来年１月の更新時までに運転免許証を返納したいと思っているが、買い物や医者通いに不便となり心配だ。日中は若い者が家に居ないので頼れない。東栄地区の人はデマンドハイヤーが来てくれるというがここは何もない。なんとかならないか」という相談です。

　県内の自治体では自主返納者への支援事業があり、今後増加しますが、鶴岡市にはありません。

■毎年もらえる庄内町

　庄内町の返納者支援事業ではタクシー利用券が最大２万円分（１枚５００円・最大40枚）で、１回の乗車で複数枚使え、毎年もらえ注目されます。

　庄内交通では返納者に路線バス割引定期券（１ヶ月１万円の定期券）があります。

　過疎地域では返納者に関係なく、朝日・温海・田川・豊浦地区の地域限定で年３万円の「高齢者いきいきパス」があります（27年度利用実績１２１人）。

■旧藤島町にはあった

　旧藤島町には高齢者ハイヤー券（75歳以上に年12枚）があり大変好評でしたが、合併で廃止されました。

　事故防止と「生活の足」の確保、さらに高齢者の社会参加やタクシー業界、地域の活性化にもつながる「タクシー利用券」を鶴岡市でも実現すべきです。


↑「山形新聞」2017年1月13日付から