村長改選により八色木の鈴木孝蔵さんが当選し、組合長兼務となった(右・当時の写真)。鈴木さんは庄内購買農業協同組合連合会（庄内購連、のちに庄内販連と合併し庄内経済連となる）の常務理事を務めている多忙な人であったので、常務理事を置き非常勤である（連合会設立課程はのちに掲載）。
ここで鈴木孝蔵さんにも触れてみたい。
若いころ青雲の志を抱き東京都文京区役所に勤務したが、家の後継者のため，帰郷し村役場の兵事係として勤務。早期退職し、村長職を昭和29年合併まで就任された。
町村合併後は町会議員として活躍された方である。頭脳明晰、弁舌爽やかで先見性に優れた方であった。
また弟の与四郎さんは、東京外語大学を卒業し外務省入省。ポルトガル、ブラジル、アメリカ大使館に勤務し帰任。陸軍飛行兵幹部候補生として徴兵され昭和19年６月８日、重爆撃機整備中戦死。28歳であった（墓碑より。末弟は共産党員であった）。.
発足当時の農協は事務的にも整わず、総会前日夜遅くまで組合長も一緒にガリ版印刷をしたこともあった。
村長として藤島町合併に熱心であった。
