故郷・シャボン玉など童謡・唱歌のふるさと、信州中野市

―しんぶん赤旗を読んで　青山崇

　しんぶん赤旗５月19日付「たび」欄。「国民歌」といってもいい故郷の作詞者高野辰之、シャボン玉の作曲者中山晋平を生んだ街である。昭和大合併で中野町を中心に周辺町村が統合し誕生した市、長野県北部に位置し、千曲川が縦断し、左岸西側の田園地帯に高野辰之記念館、東側に中山晋平記念館がある。１９１４(大正３)年に小学校唱歌で発表された故郷。

兎追ひし彼の山／小鮒釣りし彼の川／夢は今も巡りて／忘れ難き故郷

如何にいます父母／恙無しや友がき／雨に風につけても／思ひ出づる故郷

志を果たして／いつの日にか歸らん／山は青き故郷／水は清き故郷

　やや哀愁をおび、歌うにつれ老若男女を問わず、故郷への想いが昇華して感動が込みあげてくる。

　シャボン玉は、作詩野口雨情、作曲が中山晋平である。

シャボン玉飛んだ／屋根まで飛んだ／屋根まで飛んで／こわれて消えた

シャボン玉消えた／飛ばずに消えた／産まれてすぐに／こわれて消えた

風、風、吹くな／シャボン玉飛ばそ

　シャボン玉は生まれたばかりの赤ちゃん、風などに壊されずに、みんなすくすく育って欲しいという願いが込められているという。


しんぶん赤旗2016年5月19日付