ＴＰＰ国会審議入り

ウソつく、隠す、安倍政権の独善体質

―しんぶん赤旗を読んで　青山崇

　４月１日は、エープリルフール（４月馬鹿）で、軽いウソをついていい日である。今はほとんど騒がなくなったが、私の若い時は、カタカナ文字は余り使われなかったので新鮮な言葉であった。
ところが安倍首相は「軽い」どころか重い大ウソを平気でつく。環太平洋連携協定（ＴＰＰ）の国会審議が始まった。民進党が交渉過程情報の開示を求めたのに、安倍首相は「交渉は結果がすべてだ」と繰り返し、公にすることを拒んでいる。

　しかし、交渉に入るとき国会は「収集した情報については、国会に速やかに報告するとともに、国民への十分な情報提供を行い」と決議している。ところが、５日に政府が提出した文書は、表題と日付以外はすべて黒塗りしたもので、「国権の最高機関」である国会決議を無視し国会と主権者国民を愚弄するものである。

　また、安倍自民党は総選挙で「ウソつかない。ＴＰＰ断固反対。ブレない。」のポスターを全国に貼った。しかし安倍首相は、「私は断固反対と言ったことはただの一回もない」と答弁しウソにウソを重ねる傲慢さである。

　８日の衆院特別委員会は５時間半以上も中断する異常事態になった。

しんぶん赤旗２０１６年４月８日付