５野党党首 国政での選挙協力で合意

志位委員長が柔軟な姿勢

山形での統一候補前進に弾み

　ジャーナリストの鳥越俊太郎さんは、正直なかば諦め、参院選は与党勢力に押し切られると悲観的になっていたが、合意はそれを吹き飛ばしてくれたと率直に語っている。

　マスメディアも進まないとする報道が目立ち、同じように悲観的な見方が多かった。

　しかし、鳥越さん同様「願っていた」「大歓迎」の声が上がっている。

　「民報藤島に後押しされて」という仙台のＫさんから「今朝のしんぶん赤旗見て万歳を叫んだ」というメールが来た。

■野党５党が４項目を確認

　19日国会内で民主党岡田代表、維新の党松野代表、共産党志位委員長、社民党吉田党首、生活の党小沢代表が会談し、次の４項目を確認した。

　①安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を共通の目標とする。

　②安倍政権の打倒を目指す。

　③国政選挙で現与党およびその補完勢力を少数に追い込む。

　④国会における対応や国政選挙などあらゆる場面でできる限りの協力を行う。

　そして今後、幹事長・書記局長間で具体化することになった。

　会談後、志位委員長は、国民連合政府の問題は賛否さまざまである状況をリアルに見て、国民連合政府は引き続き主張していくが、この問題は横において選挙協力の協議に入るという柔軟な姿勢を示した。

　あくまでも「野党共闘を」という国民の願いに一歩ずつ応え、党提案に硬直にこだわらずに進めていくという真摯さである。（青山）