きびちょ

憲法でダメでも出来る

　先の号で「緊急事態条項」を正しく伝えていないと書きましたが、読売新聞はこんな書き方をしていたんですよ。

▲選挙期間中に大災害やテロがあったとき、憲法の規定に関わらず国会議員の任期を延ばして対応することができる、としていた。

▲このこと自体はウソではないのだが、問題なのは、そこにもあるように、憲法でダメなものでも出来ることになることなんです。

▲首相が権力を一人で握り日本を何処にもっていかれるか判らない。かつてドイツにそんなことがあったでしょう。今の首相を見ればそんな危険を感じませんか。▲しかし、この頃首相は、嫌にこのことに力を入れているでしょう。しかも施政方針演説を聞いていてビックリしませんでしたか。最初から喧嘩調子に聞こえたのは俺だけだったでしょうか。

▲反対するなら対案を示せと。でも、何を言っても聞く耳持たんで過ごしてきたじゃないですか。それでいて壇上からあの態度だぜ。首相は偉いんだよネー。

▲第一、あれほど丁寧に国民に説明すると言っていた戦争法については、なにか説明しましたか。憲法で定められている臨時国会を開かず逃げていながら、いい加減なもんですよ。

▲これが大政党のオゴリと言うもの。こんな調子者に「緊急事態条項」が預けられるかというのが国民の声で、だからどうしても欲しいというのが首相です。

▲というわけで、あの新聞は、憲法を変えるのに賛成で、緊急事態条項も賛成。だから簡単に分かり易く国民を騙そうというわけ。（石川）