佐藤幸徳中将追慕之碑（余目・乗慶寺）
昭和も遠く②
｢抗命｣ 成澤 功（中町）
民報藤島2016年1月24日第1032号
佐藤幸徳中将（１８９３（明治26）年～１９５９（昭和34）年）。余目生まれ。戦時中ビルマ方面軍第31師団（烈師団）師団長。部下２万３千余を率いる。昭和19年インドに侵攻、インパール攻略に向かう。しかしその頃は日本は敗色すでに濃く、更なる戦線拡大は絶対無理な状況だった。
佐藤中将の上司たる川辺・牟田口両司令官たちの前進命令に真っ向から異を唱え、佐藤中将は部下全員に後方陣地への退却命令を発した。そのまま戦闘を続けていたならば戦死したかも知れない１万余の兵の命が助かったのだ。
菩提寺たる余目・乗慶寺には佐藤中将の勇気ある「抗命」行動によって命助かった烈師団の部下たちが共同して資金を集めてつくった佐藤中将の顕彰碑が建立されている。
佐藤幸徳中将追慕之碑（余目・乗慶寺） |
