私の昭和⑮
小学校6年間 鈴木重雄(88歳・八色木)
民報藤島2016年1月24日第1032号
私は勉強は好きでないが学校が好きだった。小学校6年間皆出席6名が表彰された。私は1年生の時風邪で1日欠席したことで表彰から漏れて悔しかった。私は身長、成績も中位で目立たない存在であったので褒められることも叱られることもなかった。
4年生の時学習辞典をもらった。おかげで優等生の中に選ばれ表彰されたのが嬉しかった。辞典がなくなると成績は元に戻った。親から勉強しないと大人になってから苦労するぞと何度か言われる。私には子供向け雑誌などなく教科書だけだったので面白くなかった。
5年生の時寒稽古納会の勝ち抜き戦で2等になり写真アルバムを頂いた。これが最高である。剣道には自信があったが貧乏で竹刀を買ってもらうのが無理であったので諦めた。このことを富男君に話したら[おら家もそうだ]と言って止めた。辰夫君は、縄ないを手伝って頑張ると言っていた。両君とも尋常科卒業で自立し幸せな生活を送った。