憲法九条は「アベ政治を許さない」そして私も

沖縄の友人が語った戦争の悲劇（新町 Ｔ・Ｓ）

　いくら交通が便利になり飛行機で数時間の時代になったからといっても、簡単には行けない沖縄の地に私の学生時代の友達だったＡさんは住んでいる。

　今では一年に一度の年賀状で、お互い生きている事を知らせあうだけの関係になってしまった。

　ある年の夏休みに、Ａさんに自分の帰省と合わせて沖縄に一緒に来ないかと誘われた。

　いくら船便で行くとはいってもお金はかかるし、沖縄に行くにはその当時まだパスポートが必要であった。

　Ａさんに見せられるまでパスポートなんて見たことも無かったし、何処に行けばもらえるかも知らなかったので、面倒な事もあって行く事を諦めたような気がする。

　Ａさんは卒業後沖縄にある新聞社で働いておりましたが、その新聞社とは最近安倍晋三お友達議員グループから「潰さなければならない新聞社」に指名された２社の内のひとつ、アベ晋三氏が政権に就いてからまるで戦前の暗黒時代に国民を連れて行っているようで恐ろしいし、一部の議員も自分達が戦前の大本営グループの一員にでもなったとでも錯覚しているのではないかと思えてくる。

　Ａさんは本土の人に遠慮したのかあまり戦争の事は話しませんでしたが、時々思い出したように沖縄戦で生き残った家族から聞いた惨劇を語ってくれる事もありました。

　戦中、Ａさんの家は沖縄戦で米軍が上陸した地点の近くにあったらしく、逃げ場を失った家族は南部糸満の方に逃げたということでした。しかしそこは運悪く沖縄戦で最後の激戦地となり「姫ゆり学徒隊」が殉職したあたりの壕の中に隠れている時、終戦となって母親は助かったということでした。

　父親は軍隊に招集され残されたのは老人と女・子供だけ。腐敗した死体を踏んで足が死体にめり込んでも、生きるためには何も考えられなかったと、生き延びた人達は話していたそうです。

　今国会で審議されている戦争法案では、核兵器まで運べるようになるんだって！。

　戦争は絶対嫌だと語っていたＡさんの事を思うと、何という事を企んでいるのかとけっ飛ばしてやりたい。

　それに対して私達から選ばれて代表になった偉い自公の議員さん方が、異議も唱えないという姿を見ていると、国民の幸せより議員になるのが目的なのですか、と問いたい。