合併20周年となる庄内たがわ農協（黒井德夫組合長）の第20回通常総代会が６月17日(水)、新余目支所２階ホール（旧梵天）で開かれます。
ＴＰＰ交渉推進の安倍政権による米価暴落政策のもとで、農協経営は厳しさを増しています。
■米穀販売が10・２％のマイナス
２０１４年度の事業実績では、米穀販売が１０５億円で前年比10・２％のマイナスとなり、園芸特産０・７％増、畜産０・９％増とやや伸ばしましたが、販売総額は１３７億円で同７・８％減、合併基準年（平５）の３０２億円と比べ45・５％に落ち込んでいます。
■(株)あいとサービス
２０１４年度は、ＪＡ庄内たがわ１００％出資の子会社(株)あいとサービスが８月１日設立され（出資額１億円）、燃料・葬祭が10月１日から、農機・車両が１月１日から事業開始されました。
(株)あいとサービスは３月31日現在で、売上高20億２７０７万円、経常利益３９９３万円、当期利益１６３６万円を計上しています。
事業の子会社移行により、ＪＡ庄内たがわの事業総利益は前年度より５億６５３５万円減の38億３６４１万円、事業管理費は４億５９４３万円減の37億８５５６万円で、事業利益は５０８４万円（前年度１億５６７７万円）、経常利益は１億９０４１万円（同３億３２７５万円）、当期剰余金は１億５５８２万円（同２億２０６４万円）です。
■米１俵当たり50円
今年度は出資配当はなく（前年度１・０％）、事業分量配当金として米１俵（60kg）当たり50円が提案されます。
当期未処分剰余金２億９２３９万円(前年度４億１８７４万円）のうち利益準備金として１億円、リスク管理積立金に４０００万円を充当し、事業分量配当金に３７３９万円を充て、次期繰越剰余金を１億１５００万円（前年度１億９３６５万円）にします。
リスク管理積立金は、会計基準変更による損失への対応や資産償却及び有価証券の価格下落等に対応するため昨年度から積立られ、６億円を目標とし、積立累計額は４億７５２２万円となっています。
子会社の「羽黒・のうきょう食品加工（有）」は、前年度１８４１万円の損失決算となっていましたが、当期利益77万円で、未処理損失金は８９２万円となっています。
■ＪＡ福祉介護支援センター
２０１４年度に検討された「高齢者福祉事業」は、本年４月に事業スタートし、①居宅介護支援（ケアマネージャー）②訪問介護（ホームヘルプ）③福祉用具レンタル・販売の事業に取り組み、支援窓口として「ＪＡ福祉介護支援センター」を設置しました。
総代会には第７次中期経営計画（平成27～29年度）と第６次地域営農振興計画（同）が提案されます。
また役員の補欠選挙では疋田勝幸氏（藤岡）の選任が提案されます。
各農協の出資金等の比較
| JA庄内たがわ | JA鶴岡 | JAあまるめ | |
| １正組合員当たり出資金 | 34万6591円 | 27万2984円 | 82万4346円 |
| 正組合員１戸当たり出資金 | 48万3759円 | 43万3582円 | 107万4242円 |
| 正組合員１戸当たり販売額 | 148万0657円 | 255万5781円 | 212万0845円 |
| 正組合員１戸当たり購買額 | 76万0300円 | 153万4972円 | 147万3536円 |
| 自己資本比率 | 17.18％ | 15.78％ | 23.83％ |
| 出資配当 | － | 0.5％ | 2.0％ |
| 特別配当 | 米１俵50円 | 米１俵50円 | 米１俵70円 ｶﾞｿﾘﾝ・軽油・灯油 口座振替１㍑２円 |
農機・車両は12月末実績（株式会社あいとサービス８月１日設立）
※JAあまるめの購買額はコープ除く。
（2015年度総代会・総会資料より）
