きびちょ

モヤモヤがすっきり

　じつに明解だ。俺のモヤモヤがすっきりしたゼ。１票の格差では違憲状態などというアイマイな表現で、行政を許す結果にしてきた司法が、やっと自分の立場をハッキリさせたという感じですネー。

▼それは、高浜原発の再稼働を認めないという福井地裁の決定だ。安倍首相が「世界一厳しい」と宣伝していた新規制基準を、「絶対に深刻な災害が起きないといえるだけの厳格さを欠く」と断じたのだから明解だ。

▼原発の安全を審査し再稼働を許す規制委員会の委員長が、「基準の適合性は審査した。安全だとは申し上げない」と言ってるテレビを記憶している方は多いと思う。正にその通りを司法が安全でないと認めたんだ。

▼これで政府の新安全基準は、再稼働を許すための儀式のためのもの、審査委員会が儀式だったことがはっきりしたが、こうして新しい「安全神話」を作って国民をダマスのだから、ナンという国かだ。

▼福島では４年経っても家に帰れない、子どもが外で遊べない、放射能を帯びた地下水は垂れ流しだが、今回で大事なことは使用済核燃料の保管施設の在り方までいわれちゃ、他の原発にも当てはまるということだ。まさかこれに政府は「シュクシュク」とは言われまいて。

▼この頃もう一つすっきりしたのが沖縄知事の話。菅官房長官に、銃剣とブルドーザーで作った基地を作るのがダメというなら、別の案を出せというのは、政治のダラクだ、と言ったことだ。これもかなり気分がイイゼ。（石川）