きびちょ

籾井会長を選んだ狙いが命中

　１月の中頃だったろうか、ＮＨＫが爆笑問題にネタ本を出させて正させたとの報道があったのは。本人達が事実と認めた報道だから、このことは憲法が禁ずるところの検閲で大問題なのだが、山形新聞が論評したのは気づかないでしまった。

▼こんなことが本格化する前兆かと危惧されることが起きた。テレビ朝日の報道ステーションという番組から、元経済産業省の官僚であった古賀さんが追い出されたというのだ。

▼本人が２月27日番組が終わると一方的に政府からの圧力で今日限り辞めさせられると言い出し、古館キャスターが困ったとの事。

▼こんなことになるとは、ヨッポド腹に据えきれなかったのだろうヨ。爆笑問題も古賀氏も政治を考えさせるものを提供していたんだが、大物政治家にはそれが許されないことだったんだろうゼ。

▼当然、大物政治家もテレビの社長も否定しているが、こんなことが続くとメディア側が権力の意向を忖(そん)度(たく)して報道を自粛してしまうのが恐ろしい、とある評論家が言っている。正にその通りだし、安倍首相が籾井会長を選んだ狙いが命中することだ。スエは大本営発表になるってこと。

▼かつて生協と親しかった評論家が、こんな流れを恐れたのだろうか、今までとは一線を画すからと言った以来、同じ仕事をしながらも一切顔を向けなくなった人を知っているが、古賀氏に次の仕事が早く出てくることを期待してやまない。

▼秘密保護法、盗聴法、教育長の選び方も変えたし、道徳が教科に入るという、全てが彼の狙いだ。（石川）