３・ 11から４年、「安心して…」

―「しんぶん赤旗」を読んで　青山　崇

　「安心して空気を吸って／安心して食べものを食べて／安心して子育てをして／安心して眠る／２０１１年に気がつきました／それがどんなに幸せなことだったのか」。福島県二本松市のあらお・しゅんすけさんの詩、復興の原点を詩っていて静かに心に沁み込む。

　赤旗日曜版３月８日号は「福島原発事故４年　復興に賠償欠かせない」という１面で、東日本大震災の特集である。

　国と東電は昨年末突如、営業損害賠償打ち切り素案を出した。浪江町で自動車販売・修理業を営んでいた池田進さんは「原発事故は私たちが積み上げてきたものを全部奪った。４年たっても帰還できないのに、なぜ加害者の国と東電が賠償を打ち切るのか」と憤る。

　内堀福島県知事は、福島県原子力損害対策協議会として「素案を見直し、被害の実態に見合った賠償を最後まで確実に」と要望したと語り、オール福島で撤回させた。

　高橋千鶴子・共産党衆議院議員（東北比例区・青森）は、東電は金を出したがらず、国は原発再稼働のため、賠償終了で原発事故は終ったことにしたいのです。私の質問に、安倍首相は、「事故は収束していない」と答弁しています。収束していない以上、賠償継続は当然と語っている。　


しんぶん赤旗日曜版３月８日付