きびちょ

みな同じ声だろうか

　今どきオバケの話でナンですが、俺が小学生の時代、少年団で夏休みにキモダメシというものがあった。

▼上町にはお寺が４つあって墓場は２つあるんだ。懐中電灯を持って数人で火葬場前まで行くものだった。

▼途中に安全のため先輩が居たようだが、オドシたりはしなかったから無事火葬場へ行って帰ってきた記憶だ。

▼途中で誰かがオドシていたらどんな声を出しただろう。みな同じ声だろうか。いや皆ちがうと思うんだ。肝のすわった子、大きな声を出す子、ビックリして声の出ない子。色々あるだろうし、それは当然だろうよ。

▼ところがすっかり同じなのが選挙結果を知らせる新聞の見出しだ。自公圧勝、３分の２確保でしょう。何か別の書き方ないんですかだ。しかも自民党は前回より議席を減らしているんだゼ。

▼それに対し日本共産党は２・６倍に増えているんだ。昨年７月の参院選でも同６月の東京都議選でも倍加は見出しになっていたんだが、なぜなんだ。

▼ここに俺はオソロシサを感じたのだ。自由な表現が許されないか、権力の統制が入っているんじゃないか、と。

▼選挙中に秘密保護法が公布されたでしょう。本当のことが伝わらなくなる気がしませんか。選挙報道をテレビなどに自民党が口を入れたとの報道があったでしょう。そのうち口を入れた事もニュースにならなくなるゼ。

▼ドースル。恐ろしいでしょう。そして人権を抑え戦争へと、いつかきた道になるかも。勝たせすぎは注意をだ。（石川）