安倍首相お礼の宴会

ＮＨＫ・日本テレビ・朝日・毎日・日経・時事通信の編集委員らと―「しんぶん赤旗」を読んで　青山　崇

　先号で非民主的な小選挙区の廃止を指摘した。荘内日報10日付『一日一題』「今の選挙制度では民意は生きず」は、加藤氏の７万９８７２票に対し、落選４氏の合計は10万６４７８票、加藤氏を２万６６０６票上回るも「死に票」になったとして選挙制度改革を訴えている。健全さに拍手を贈りたい。

　ところが、しんぶん赤旗18日付『とくほう 特報』を見て驚いた。開票日から２日後、大手マスコミの編集委員らが、安倍首相に招かれてすし店で宴会、参加者は手土産を持って出て来たという。自民党は選挙直前、マスコミ各社に「街の声など公正に」など細かな項目を上げ「中立・公平の報道」をと異例の申込をしていた。効果てき面、公示直後に「自民３００を超す勢い」、開票後は「自公圧勝」が各紙面でおどった。

　そして２つの民意は隠された。首相が直接、志位委員長に「自共対決だね」と耳打ちした当の相手・共産党が８から21議席へ激増。２つは沖縄での知事選に続く完勝である。沖縄の無二の親友から『沖縄タイムス』(地方紙で「山新」に相当）が届いた。１面見出しに「反辺野古４氏当選、自民候補全敗」「新基地推進政権に打撃」とあった。

　
しんぶん赤旗12月18日付


沖縄タイムス12月15日