きびちょ

今回はタチが悪い
民報藤島2014年11月23日第975号

 タチが悪いと思いませんか。NHKは言い方を替えて本当のことを伝えていないとは先に書いたのですが、今回はタチが悪いと思ったんですよ。

▼15日朝6時の報道で今度おこなわれる総選挙は、消費税を10%に引き上げることを1年半先に延ばすことについての審判を受けるのだと言っていたのです。

▼アベノミクスで景気が良くなったと判断したら首相が決断するとなっていて、今はそんな景気じゃないヨというのが世間一般の見方でしょう。だから先に延ばすんじゃなくて上げられる景気ではないということ。これが1つ目のウソです。思いやりで延ばしたように聞こえる言い方だ。

▼2つ目は、1年半延ばすとは誰が決めたのか。何時(いつ)からの1年半。その時は景気がいいの?。15日の朝だゼ。

▼審判を受けるのは、憲法の解釈を勝手に変えて戦争する国へまっしぐらと、秘密保護法や消費税を8%にしたことなど、先の選挙で公約しなかった、しかも国民の大半が反対しているものを強行してきたことへの審判と言うべきものです。これが3つ目のウソだ。

▼財政再建のためには消費税を引き上げなければならないとも言っていたが、そのために使うと言ってきたんだからこれもウソだヨ。

▼3本の矢で国民が苦しんでいることを全部隠して10%の先延ばしで審判などと国民をダマスにも程があると言うもの。降がってきた首相の人気を引き上げようとするもので、公共の電波を使ってのあからさまな謀略だゼ。どこが中立公平かだ。正にタチが悪い、となるのだ。(石川)

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