地球のどこまでも行って米軍支援！

ガイドライン中間報告―「しんぶん赤旗」を読んで　青山　崇

　10月８日、ガイドライン(日米軍事協力の指針)再改定に向けた「中間報告」が発表された。集団的自衛権行使容認の閣議決定の具体化である。10日付しんぶん赤旗は、これに対する共産党の見解を志位委員長が語っている。

　重大なことは、従来のガイドラインにあった「２つの制約」を取り払ったことであるという。１つは、国会で大きな論議をよんだ「周辺事態」で、周辺とは日本周辺地域とされてきた。報告はこれを取り払い、地理的制約をなくし、米軍の戦争を地球のどこででも支援する道を開いたこと。

　２つは、米軍の支援は「後方地域支援」―「非戦闘地域」に限るとしてきた。しかし「後方地域」という言葉が消え「後方支援」に置き換えたのである。こうして、米軍と一緒に戦争できる国への道をも開いたことである。
　これほど重大なことを、国会の審議もなしに、日米政府で全部決めてしまうという横暴さである。しかし憲法９条はノーベル平和賞に届かなかったがノミネートされ、平和日本を世界に強くアピールした。私たちはあの忌まわしい軍国日本の再現を許さない。