きびちょ

ＮＨＫの真逆

　この頃ＮＨＫの経営委員である百田氏が、先日亡くなった元衆議院議長を務めた方（土井たか子氏）に暴言を吐いたと問題になった。

▼それは飲み屋での酔っ払いのレベルの言動で、ＮＨＫ経営委員としての人格も品位も疑われると報じられていた。

▼なぜそんな人が選ばれて委員になるのか、憤りを感ずるが、ある番組を見ていてアタマに来たものがあった。

▼それは、生活保護以下の年金額で暮らしている方々を映したもの。見られた方も多いと思うが、「困ってる人達が全員生活保護を受けることになったら、制度がこわれてしまう」という言い方、にだ。

▼ここに映った方々は食費を確保するに精一杯で介護を受けられないのは勿論、医者にも行けない金銭状況。

▼憲法第25条、最低生活の保障も伝えているのだから、どうすれば生活保護を受けられるかを説くべきだが、制度がこわれるという真逆の言い方は、あんな経営委員がおり憲法は「守るもの」という認識がないからだ。

▼戦後の復興に頑張り、まじめに税金を納めてきた方々だ。生活保護を受ければ医者はタダになり、早く死にテーなんて言わなくてもよくなるんだがナー。

▼少ない年金が毎年少しずつ減るし、アベノミクスで物価が上がる。40年掛けても月６万数千円という額が問題だが、それに達してない人も多いんだし、千四百数十万人と言われた生活保護受給者は大きく増えていることだろう。

▼食費をつめてまで納めてきた人も多いでしょうに。なぜ暮らせない国民年金なんだ。ここを問題にすべきですよ、ＮＨＫは。（石川）