はえぬきが登場した平成４年の１万９千円から１万円超も下がり史上最低の価格です。
山形県の米生産費は平成24年産米で１俵１万３８３０円ですから、その６割の水準です。
岩盤対策である直接支払い交付金（10㌃１万５千円）は今年産米から半額となり（30年産米から廃止）、１俵換算で８５０円が削減され、さらに下落分を補てんする「米価変動補てん交付金」は廃止されました。
今年からは、認定農業者や集落営農などに限定した、農家拠出金にもとづく「収入減少影響緩和対策（ナラシ）」制度で、減収分の９割を補てんするというもので、拠出金は国が３で生産者は１の割合。農家手取り交付金は実質、減収分の67・５％（0.9×４分の３）にすぎません。
JA庄内たがわ管内で約４割の農家が加入し、交付金１俵１７００円程度を見込んでいます(来年６月交付)。
制度に参加していない６割の農家には、今(・)年限(・・)り(・)の補てんがありますが、減収分の３分の１程度の交付です。
米価暴落の解決策は、米「過剰」分を政府が買い入れて市場から隔離し、価格回復をはかることです（10月末の前年産持ち越し在庫は20万㌧程度）。
今年秋の政府の備蓄米は今年産の25万㌧を加えても１１６～１４２万㌧。うち５年以上の超古米が40～48万㌧と４割もあり、これを飼料用に回せば、追加的な備蓄米の買い入れは十分可能です。
今こそ農民一揆よ起これ！
政府統計 農業経営統計調査 農産物生産費「平成24年産米及び麦類の生産費」2014.3.12公表
・25年産米 概算金／前年産より１５００円下げ／１俵60㌔１万１０００円
