若者の夢奪う私学助成削減

撤回求め高校生集会に１８００人

　県の私学助成削減の撤回を求める高校生集会が24日、県庁前広場で開かれ、県内の高校生や父母、教師ら１８００人が会場を埋め尽くしました。

■笹山一夫県議一人が参加し削減反対

　斎藤県知事は07年度の私学助成費を２億６０００万円、今年度の削減と合わせて生徒１人当たり３万６０００円を削減する、２年連続の冷たい方針です。

　笹山一夫県議は来賓あいさつで「県議全員が招待されたが、参加したのも削減に反対したのも私一人」と語り、参加者の大きなどよめきと拍手を受けました。

　集会で「がんばれ」の声に送り出された生徒と父母、私学助成をすすめる会の代表が、20万筆を超える署名とともに斎藤知事宛の要望書を提出しました。

■県にないのはお金ではなく生徒の悔しさにこたえる心

　県はこの集会に対して、広場の使用に公共性がないとして、９万円の会場使用料を初めて取りました。

　これに対して、県民からも「彼らの意思表示は、立派な公益性をもつのではないか。親の懐を心配する高校生が、社会に向け発言しようと」したことに対し、「大げさかも知れないが…公益性に名を借りた言論統制だ」（「朝日」26日付投書）と厳しい批判があがっています。

　集会女子生徒は「経済的理由で学校を退学するなんて悲しいし、退学していく人はもっと悲しい。そんな生徒を無くしたい。仲間を守りたい。」と訴えました。

　斎藤知事と山形県にないのはお金ではなく、生徒の悔しさにこたえる心がないようです。

私学補助金一般分は削減続く（単位：千円）

19年度はさらに7.6％の減額の計画