鶴岡市の第３セクター
債務超過５億円
合併で町村も背負うのか
民報藤島2004年2月8日第431号
鶴岡再開発ビル株式会社の貸借対照表（H15・3・31）
| 借方 | 貸方 |
| 資産 13億9632万2595円 | 流動負債 9億4703万9077円 固定負債 9億5853万2134円 資本 △5億0924万8616円 |
資本 △5億0924万8616円の内訳は
資本金 8825万円
前期繰越損失 6億0604万8984円
当期利益 855万0368円
損益計算書
| 営業収入 | 1億8248万4297円 |
| 営業費用 | 2億1141万5627円 |
| 営業利益 | △2893万1330円 |
| 営業外収益 | 1171万9210円 （うち補助金1168万2964円） |
| 営業外費用 | 2539万5142円 （うち借入金利息2539万5142円） |
| 経常損失 | 4260万7262円 |
| 特別利益 | 固定資産売却益 2906万2568円 賃貸借契約違約金 3029万7605円 |
| 特別損失 | 固定資産売却損 557万6317円 |
| 税引前当期利益 | 1117万6594円 |
| 当期利益 | 855万0368円 |
| 前期繰越損失 | 6億0604万8984円 |
| 当期末処理損失 | 5億9749万8616円 |
ＪＲ鶴岡駅前のマリカ館を管理している「鶴岡再開発ビル株式会社」は債務超過が５億円と、自治体が出資している県内の第３セクターで最も深刻です。
赤字累積の構造
負債が19億円で、資産14億円を超えています。
14年度の営業利益は２９００万円の損失で、経常損失が４２６０万円となり、毎年赤字が累積される構造です。
鶴岡市は補助金１１６８万円を支出していますが、借入金の利息２５３９万円の支出に消えていきます。
当期利益は資産売却やテナント撤退の賃貸契約違約金収入で８５５万円となっていますが、営業外の収入は続きません。
開発公社の負債52億円
鶴岡市開発公社の貸借対照表（平成14年度決算）
| 借方 | 貸方 |
| 資産 54億3661万9548円 | 負債 51億9259万5641円 資本 2億4402万3907円 |
資本は基本金500万円＋剰余金2億3902万3907円です。
（財）鶴岡市開発公社は14年度決算で負債が52億円もあります。
大山工業団地は98年10月に分譲を開始し、全体の分譲可能面積18・４ヘクタールの８割以上が売れ残っています。
藤島町の土地開発公社は県下一経営状況が良く、残地はごくわずかで負債は５９１７万円です。
鶴岡市の開発公社の負債はなんと藤島町の88倍です。
合併で周辺町村もこれらのお荷物を抱えざるを得ないのでしょうか。
債務超過とは
債務者の負担する債務の額が、資産の額より上回っている状態のこと。
貸借対照表において、「資産」の合計金額よりも「負債」の金額が大きい場合をいう。
債務超過の場合には、貸借対照表の資本の金額は、マイナスになっている。
