町の短期臨時雇用は
更新が２年限度？

民報藤島2003年6月8日・第397号

　編集部に読者から投書が届きました。

　保育園に子どもを預けている母親から、「なぜ臨時の保育士さんが２年でやめさせられるのか」という疑問の声です。
　
臨時職員は３区分

　町の臨時職員には月額賃金（いわゆる嘱託）と日額賃金（短期職員）があり、雇用期間は１年づつの更新です。

　ほかに時給賃金（パート職員）があります。

就職活動の支援を

　嘱託職員は常勤の長期的雇用として長期間雇用されますが、短期臨時職員は更新を２年限度にしています。

　町の考えは、就職難のもとで、短期臨時職員の雇用機会を町民に均等にしたいというものです。

　短期職員は一時的雇用で不安定です。

　町では長期雇用を求める人の就職活動の支援をおこなうべきです。

保育士増員も期待され

　来年度に児童館保育の保育園への統合がおこなわれ、３歳児保育の拡大が計画されています。

　統合による合理化ではなく、保育の充実を図るなら、保育士の増員も期待されます。

雇用の場奪う
市町村合併はダメ

　町では、職員の時間外勤務を減らし、雇用機会を拡大する方向でワークシェアリングの検討を続けています。

　町政が若者の雇用確保に果たす役割が高まってきており、役場をなくし、雇用の場を奪う市町村合併は何としてもやめさせなければなりません。

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藤島町の臨時職員

臨時職員61人で
全体の31％の割合

　藤島町役場の職員定数は１４０人で、正規職員は１３３人。臨時職員は61人で、全体の31％に当たります。

　そのうち、月額賃金の嘱託職員26人。日額賃金の短期職員20人、時給賃金のパート職員15人です（平成15年度）。

月額支給26人

　月額支給では、総務課２人、ふれあい食センター管理栄養士１人、町民課１人（レセプト）、保育士３人、地区公民館職員10人、学校業務員７人、司書代理１人、農村センター業務員１人です。

日額支給20人

　日額支給は、一般事務補助員６人、保育助手９人、保育園看護婦１人、保育園調理師１人、中学校図書司書１人、小学校図書整理１人、地区公民館１人です。

パート職員15人

　パート職員は、ふれあい食センター調理師７人、一時保育士４人、保育園調理助手１人、小学校図書整理３人です。

余目町の就職支援事業

余目町では、就職支援事業として未就職の新規学卒者を１年間以内、臨時職員として雇用しました。

　役場で社会経験を積み、就職活動のための有給休暇を月２回まで保障し、経験と職探しの支援をしています。