ガソリンスタンドでも
酒販売できる？

民報藤島2003年5月25日・第395号

　政府は今年９月、酒販免許を完全自由化します。

　人口基準を撤廃し、だれでも酒販免許が取れ、どこでも酒を販売できるようにしました。

　ガソリンスタンドでも酒を売り出せるようになります。

倒産は年間５千件も

　全国小売酒販組合中央会によると、規制緩和が始まった98年以降５年間で、酒屋の倒産・廃業は２万４０３９件。年間５千件というハイペースです。

　倒産・廃業に伴う失踪・行方不明者は２５４７人、自殺者は58人にものぼります。

　一方、98年以降、新規の酒販免許は１万７１５６件。スーパーやコンビニなど新規参入ラッシュが続いています。

未成年者の確認できず

　これまで街の酒屋さんが近所の消費者の顔をよく覚えていて、未成年者に売らないという判断をしてきましたが、今後、相手を確認する手立てが後退していきます。

　国会では４月23日、２００５年までの時限立法で、税務署長が緊急調整地域と認定すれば、１年間だけ新規参入を制限できるようにしました。

　日本共産党は規制緩和に反対し、街の酒屋を守れと運動を強めています。