保険のきかない室料が大幅増
新荘内病院

民報藤島2003年4月6日・第388号

　新しい荘内病院が７月１日オープンします。

　富塚鶴岡市長は新病院の差額ベットを19床から１５６床へ大幅に増やし、料金も２〜３倍にして儲け優先の経営方針です。

　日本共産党市議団では「保険のきかない室料をとることは医療に貧富の差を持ち込むもの。人のいのちは平等であり、公的な市立病院は無差別・平等の医療を維持する責任がある」と訴えています。
　
国保証取り上げ迫る

　また、鶴岡市議会では国保証の取り上げを迫る市議の発言があり、命より国保財政が大切な「逆さま」の議論が交わされています。

　鶴岡市では県内13市で唯一、国保証を取り上げていません。

　これに佐藤みねを市議（政友・公明・由良）がかみつき、市側が「１人ひとり滞納の事情を調査した結果、滞納に至った特別の理由があると認めて取り上げをしていない」と現状を説明したのに対し、「そんなことでは滞納が増える一方だ。取り上げよ」と再三にわたって市に迫りました（３月17日、新年度予算審議の厚生分科会で）。

藤島町議会には取り上げ迫る議員はいない

　藤島町でも国保証の取り上げはおこなわず、滞納者の事情を把握して納税相談に応じ、３カ月の短期保険証の交付をしています。

　藤島町議会では取り上げを迫る議論はなく、むしろ失業や経済苦にある国保加入者に重い国保税の実態こそ問題にされています。

　市町村合併で鶴岡市に合併するということは、「弱者を痛め経済優先の政治になる」ことです。

鶴岡市立荘内病院　差額ベット料金
	現　在	新病院
特別室	２床（１日6,300円）	１床（１日15,750円）
個　室	13床（１日2,100円）	38床（１日6,300円）
２床室	４床（１日2,100円）
個室的３床室		117床（１日2,100円）
保険外負担 のない病床	５０９床	３６４床
計	５３６床	５２０床

庄内の差額ベットの状況
	特別室	個　室	２人部屋	全病床数
鶴岡協立病院	なし	保険外の負担なし		２４４床
庄内余目病院	８床（5,000円）	32床（1,000円）	11床（500円）	３２４床
市立酒田病院	３床（5,250円〜4,730円）	ー	ー	４００床