藤島町の15年度予算案／14％の大幅増に

民報藤島2003年3月23日・第386号

　平成15年度の藤島町の一般会計予算は53億６６００万円で、14年度当初比14・０％の大幅増となりました。

　堆肥センター整備事業に４億７８７万円、保育園の新設に３億５０００万円と２つの大型ハード事業が柱です。

建設財源の多くを借金

　堆肥センター建設の財源は事業費の63％が借金（２億５５６０万）、保育園建設の財源は事業費の94％が借金（３億２８８０万円）で建設されます。

町民１人５万７千円の借金積み増し

　一般会計の地方債残高（町の借金残高）は14年度末の63億８１６５万円（町民１人51万９０８７円）から15年度末には69億６６９３万円（同56万６６９４円）に増加します。

合併対策事業が問題

加藤鉱一議員が反対討論

　新年度予算は循環型社会をめざす事業が柱で、農業の再建を通して地域経済を活性化させようとするものです。

　この道はいまの自民党政治、つまり競争力強化と市場原理の徹底を進め、中小企業や農家を切り捨てる政治とは対決せざるを得ません。

　この道を本格的に実行しようとするなら、役場と議会を中心に町民が力を合わせてまちづくりを進めることです。

　ところが、阿部町長は、将来は役場と議会を失う庄内南部地区の合併協議を受け入れ、その法定協議会負担金など合併対策事業として５４９万９千円を予算に計上しました。その政治姿勢は根本的な問題となり、残念ながら一般会計予算案には同意できません。