農協は組合員の声を大切に

民報藤島2003年1月26日・第379号

　羽黒町民から「農協の灯油が他と比べてかなり高い。農協に直接言っても、系統購買だからということでラチが開かない。民報藤島で取り上げてくれ」という電話が入りました。

　早速庄内たがわ農協に出向いて実態を調べ、瀬尾常務理事に話しました。

　農協では12月から宅配灯油は１�g当50円、国道３４５号沿いのＤスタンドは宅配45円（直売り40円）です。

　瀬尾常務理事は「言われるとおり、農協が最も高くなっている。農家の暮らしも大変だが、花卉農家などハウスで使う暖房用灯油も大変だ。全農仕入れで高くなっているなら、仕入れ先を替えるなど対応を急ぐ。組合員の直接の声はありがたい。もっと大切にしていかなければならない」と語っています。

　農協は農家が営農と暮らしを守るために出資をしてつくった組織です。本来、生活必需品や農業資材は農協こそ最も安く対応するのが協同の力です。生協でも灯油は45円の価格で対応しています。

　農協の対応のまずさで組合員離れを招いている実態に、経営者は反省する必要がありそうです。