建設業界はダンピング受注の嵐

民報藤島2003年1月12日・第377号

　建設業者は地方の公共事業削減で苦境のどん底です。

　その中で「特にカラスが鳴かない日はあっても、新聞にダンピング（過度な安値受注）の文字が載らない日はないくらいに、建設業界にダンピング受注の嵐が吹きまくった」（「建設新聞」12月24日付け）と悲鳴を上げています。

　元請けが予定価格の２割減で落札すれば、下請は３割減、孫請けは４割減というのが実態です。　

　業界紙の「建設新聞」では、粗悪工事を防ぐための最低制限価格や、価格だけに頼らない総合評価方式の導入などを訴えています。

　発注者の自治体も、入札、契約、施行、下請契約の各段階でダンピング防止に注意する必要があります。