茨城・谷和原村で
遺伝子組み換えの大豆が開花
反対グループが土中に埋め込む

民報藤島2003年8月3日・第405号

　茨城県谷和原村（やわらむら）の一般農地で、「バイオ作物懇話会」（宮崎市、長友勝利代表）が約20ａの畑に除草剤に耐性を持つ遺伝子組み換え大豆を植えました。

　この大豆が１週間前から開花し始め、遺伝子組み換え作物に反対する生産者や消費者が７月26日、花粉の飛散防止対策を地主側に申し入れました。

　しかし、「枝豆の時期まで栽培したい」との回答で話し合いがつかず、反対派の有志が畑の大豆をトラクターで土に埋め込む強硬措置をとりました。

　大豆開花で花粉が在来種と交雑する恐れがあり、遺伝子汚染が広がります。

　農水省によると、遺伝子組み換え作物を一般ほ場に作付けしているのは全国でここだけだとのことです。

　「バイオ作物懇話会」と紛争になったことから、８月３日に緊急の「組み換え遺伝子汚染全国集会」が茨城県谷和原村で開かれます。

　藤島町では遺伝子組み換え作物の栽培は町の条例で規制し、「人と環境にやさしいまち」として全国の先端をいっています。