合併７年の農協総代会

販売額は合併前の３分の２

　庄内たがわ農協の第７回通常総代会が16日、�萱嵩Vで開かれました。

　任期満了による役員選任がおこなわれ、理事33人（新・９人）、監事８人（新・３人）が投票によって信任されました。任期は３年です。

　投票結果は、総代数５４９人中、投票総数４５４票で、賛成が４４１票、反対10票、無効３票でした。

　総会の後の理事会で、代表理事組合長には大久保鉄夫氏が再任。代表理事専務には渡部博雄氏（前代表理事常務・羽黒）、代表理事常務には黒井徳夫氏（理事・櫛引）、学識経験の常務理事には瀬尾忠衛氏（前学識経験・常勤監事）、学識経験・常勤監事に鈴木彰氏（元県中央会）が就任しました。

　代表理事専務の渡部　中氏（新余目）と常務理事の土岐武文氏（学識経験の任期は２期）は退任となりました。

米穀は昨年より増加

　平成13年度の事業実績では、米穀販売が前年度１４１億円から１５０億円に伸び、販売総額が１９９億円になりました。しかし、合併基準年（平成５年度）の３００億円と比べ１００億円も低く、３分の２です。

当期剰余金５６１２万円

　平成13年度の経常利益は１億５８０６万円、当期剰余金は５６１２万６千円で、前期繰越剰余金８３５０万８千円を合わせて当期未処分剰余金は１億３９６３万５千円です。このうち法定準備金５千万円を除き８９６３万５千円が次期繰越剰余金となります。

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貸倒引当金が１億円も増

　貸倒引当金は前年度３億１９３０万円から13年度は４億３７８６万円に１億円以上も増加しました。

　貸倒引当金は貸倒れによる回収不能額を見込んで計上し、前年度も全額処分されました。

　長期不況と価格暴落による農業経営の悪化が大きな原因です。この金額が大きいことが農協経営を圧迫しています。

子会社は赤字計上

　農協出資の子会社には「羽黒・のうきょう食品加工�求vと「�萱嵩V」があります。

　前者は経常利益58万２千円、当期利益金６０６万円ですが、前期繰越損失金８８４万９千円があり、次期に繰越す損失金は２７８万８千円です。

　後者は経常利益が８１７万１千円の赤字で、当期損失金８３５万１千円、前期繰越損失金33万１千円と合わせて８６８万２千円の赤字が次期に繰り越されます。

15年度から連結決算

　�萱嵩Vは平成12年１月１日に子会社化しました。資本金は５千万円で農協が９割を所有しています。温泉・プール・施設利用の経営ですが、15年度から連結決算となり、農協経営の足を引っ張ることになります。

　農協ではリストラを進めていますが、役員報酬は常勤役員が報酬の５％カット、非常勤役員と管理職給与は３％カットを自主的におこなっています。

総代でない組合員も総代会で発言できる

　農協法の改正に伴い、定款の全文が変更になりました。

　農協法改正では営農指導を第一義として位置づけるべきとし、定款の目的に「地域の農業生産の振興」を明記。事業の筆頭に「農業の経営及び技術の向上に関する指導」を掲げました。

　剰余金の処分は「内部留保を優先するもの」とし、利用高配当や出資配当は当分望めません。

　なお、総代会では総代でない組合員も総代会に出て意見を述べることができるようになりました。

庄内たがわ農協　合併前との比較　　　単位：千円

合併は1995年。職員数は合併直前との比較。臨時職員含む。