どうなる介護保険料／月３千円近くにアップか

どうなる介護保険料

月３千円近くにアップか

民報藤島2002年6月16日第347号

介護保険料第１号被保険者保険料額（平成14年度現在）

	基準保険料月額（円）	所得段階別保険料額（年額）					摘　要
	基準保険料月額（円）	第１段階	第２段階	第３段階	第４段階	第５段階	摘　要
鶴岡市	2,752	16,500	24,800	33,000	41,300	49,500	100円未満４捨５入
酒田市	2,500	15,000	22,500	30,000	37,500	45,000
立川町	2,400	14,400	21,600	28,800	36,000	43,200
余目町	2,600	15,600	23,400	31,200	39,000	46,800
藤島町	2,580	15,480	23,220	30,960	38,700	46,400
羽黒町	2,760	16,560	24,840	33,120	41,400	49,680	紙おむつ176円
櫛引町	2,580	15,480	23,220	30,960	38,700	46,400
三川町	2,690	16,140	24,210	32,280	40,350	48,420
朝日村	2,473	14,800	22,200	29,600	37,000	44,400	100円未満切捨て
温海町	2,725	16,400	24,500	32,700	40,900	49,100
遊佐町	2,365	14,200	21,300	28,400	35,500	42,600	100円未満４捨５入
八幡町	2,200	13,200	19,800	26,400	33,000	39,600
松山町	3,200	19,200	28,800	38,400	48,000	57,600
平田町	2,520	15,120	22,680	30,240	37,800	45,360
庄　内	2,596

　財政安定化基金から平成13年度に借り入れした市町村は酒田市１億2,267万７千円、立川町730万円、朝日村350万円、松山町680万円。

　65歳以上のお年寄りの介護保険料が今年、見直しされます。

　介護保険は来年度から第２期事業運営期間となり、サービス量や費用（介護報酬）の見直しがすすめられています。

10月に最終とりまとめ

　藤島町では事業計画を策定中で、来年度以降の介護サービス量を６月中旬まで中間的にとりまとめ、10月頃最終とりまとめとなります。

　来年３月までには第２期介護保険事業計画を策定し、介護保険料を決定します。

　藤島町の介護保険料は現在、月２５８０円が基準額ですが、月３０００円近くにアップするのではないかと試算されています。

保険料は３年ごとに

　介護保険法では、厚生労働大臣の基本指針に即して、市町村は「３年ごとに５年を１期とする『市町村介護保険事業計画』を定める」（法１１７条）、「都道府県は『都道府県介護保険事業支援計画』を定める」（法１１８条）、保険料も「おおむね３年を通じ財政の均衡が保つことができるもの」（法１２９条）としています。

独自減免が必要

　わずかの年金から天引きされる介護保険料が、これ以上引き上げされてはたまりません。

　町の一般会計からの措置も検討しながら、介護保険料の抑制や独自減免を求めていく必要があります。

政府は３原則で助言

　厚労省は自治体がおこなっている保険料の減免制度にたいし、①保険料の全額免除②収入のみ着目した一律の減免③保険料減免分に対する一般財源の繰入、を不適切とする「３原則」を示しています。

坂口厚労相は自治体の自主性尊重　

　日本共産党の井上美代参議院議員は、この「３原則」が地方自治法上の「助言」にすぎず、「自治体がそれに従うべき義務はない」ことを確認するとともに、その撤回を要求しました。

　坂口厚労相は「一般財源の投入であっても、原則を越えて自治体がやるというのなら、その自主性を尊重する」と答弁しました（３月19日、参院厚生労働委員会）。