藤島東流通団地の造成

下町交差点までの開発は見直し

　町土地開発公社では、国道３４５号バイパス東側に「藤島東流通団地」２万２千�uを造成。農協がＡコープ、ＪＡグリーン北側に、広域配送センター（仮称）を建設する予定です。

進出企業の目途なく
用地造成は見直し

　14年度の計画では、下町交差点まで開発する計画でしたが、今回見直しされ、芝生広場から藤岡へ通じる農道までとされています。

　見直しの理由は、予定していた運送会社の進出や共済組合本所設置などが実現不可能となったためです。

雨水は水田排水路に

　雨水排水対策では、Ａコープ駐車場も含め、因幡堰土地改良区の水田排水路を暫定的に利用します。

　集中豪雨で排水路から水田に逆流し、被害が出た場合は、町が責任を負わなければなりません。

　下町交差点まで開発がされれば、東部下水路に接続して藤島川に流す計画ですが、開発見直しで接続は棚上げです。

　この排水問題はＡコープ建設の時にも問題にされ、透水性の舗装にするなど対策がされました。

町道を新たに設置

　また、広域配送センターでは大型車両の出入りが多くなり、交通混雑が心配されます。

　町ではこの造成計画の中で新たに町道を設置し、交通緩和に役立てたいとのことです。Ａコープの裏側に、南北に幅員８ｍの町道を設置し、３４５号を横切り、町民体育館前の道路に接続します。

用地交渉はこれから

　この開発事業の用地交渉はこれからで、水田の部分購入もあり、地権者の理解を得る努力が必要になっています。

　また、町の少ない道路予算を開発事業に集中し、町民の生活道路や町道などの切実な整備要望は後回しとなり、問題を残します。

　農協では現在、プレハブの簡易施設内にある藤島基幹支所営農販売課を、広域配送センター施設内に移行する考えです。

追記：用地交渉が不調となり、開発が頓挫しました。農協の広域配送センターは15年度にＪＡグリーン脇に規模を縮小して建設されました。