22日の臨時議会に提案

助役に相馬一広氏

収入役に成沢辰己氏

　３月18日議員協議会が開かれ、阿部町長は助役、収入役の人事案を示しました。

　助役に相馬一廣氏（�旧試Rパイロットファーム代表・三和）、収入役に総務課長の成沢辰己氏（宝徳）を提案するとしています。

　阿部町長は「最初から県の天下りは考えなかった。町内の人材から抜擢した」と語りました。

　助役・収入役の人事は３月22日の臨時議会で決定されます。

女房役２人いらない

　阿部町長は当初、収入役が会計事務だけではもったいない、助役として活用したいと議会に提案していました。しかし、議会の大勢は助役２人制に反対という意見でした。

　助役の役割は�@町長の補佐�A職員の管理�B町長の職務代理ーの３つです。

　議会は、女房役として町長を補佐する助役２人はいらないとし、阿部町長は助役２人制の議案を撤回しました。

収入役は長から独立

　一方、収入役は法律や条令、予算に照らして公金の支出が適正かをチェックするのが仕事です。

　近代会計原則は、予算を執行する側と支出する側を明確に独立させることにあります。町長・助役がいくら支出命令を出しても、法律や条例、予算に違反して支出はさせないーというのが収入役の役割です。

　公金を支出するときにチェックするのが収入役で、支出した後にチェックするのが監査役です。どちらも予算執行側と独立した関係を原則としています。

町３役として活用

　さらに、地方自治法では収入役を町３役の
一人として位置づけ、町長の補佐機能も求めています。しかし、補佐機能は会計事務を果たした上での条件付きで、会計事務を職員にまかせて、町長の補佐に専念することは許されていません。

　収入役をどう活用するかは、町長の力量しだいということです。