金権・利権政治に審判下す選挙戦はじまる

民報藤島2002年10月20日第365号

　衆院山形４区補欠選挙が15日告示・27日投票で始まりました。

　この選挙は全国から注目です。

　�@金権・利権政治をただし、

　�A小泉内閣の経済失政、くらし破壊の政治に「ノー」をつきつけ、

　�B国民生活の再建と、２万円米価で農業の再建を実現する ー 重大な選挙です。

　金権・利権では自民党だけでなく、民主党の元県連代表も業際研疑惑の渦中にあります。

小泉「構造改革」と

その速さを競う政党に未来はない

小泉政権下で株価６割下落

　日本経済は株価が８千円台に下落しました。

　小泉内閣が発足した昨年４月26日の日経平均株価が１万４千円でしたから、６割に落ち込んだことになります。

　株価は半年先の景気を予測すると言います。今の政治が続けば大変な不況になることを教えています。

不良債権処理で逆に新規にふくらむ

　銀行の「不良債権」をこの１年間10兆円処理しても、新規に20兆円増え、総額で32・５兆円から42兆円にふくらみました。

　国民生活の再建なくして「不良債権処理」はないことがハッキリです。

　小泉首相は自らの過ちを認めず、民主党も「不良債権処理」の速さを競っています。

社会保障の切り捨ては総額３兆円

　10月からのお年寄りの医療費１割負担や、来年度からの健保本人３割負担、年金切り下げ、介護保険料・雇用保険料のアップなど、暮らしを痛める政策が目白押しです。

　社会保障の切り捨ては総額３兆２４００億円と、未曾有の負担増です。

国民に増税
大企業には減税

　増税では配偶者控除の廃止や、「教育減税」として導入された特定扶養控除の縮小・廃止など、５千億円もの規模です。

　中小企業には「外形標準課税」の導入で、赤字でも課税となります。人件費にも課税されるので、企業の人減らしが進みます。

　この増税分を使い、大企業には法人税減税をおこなう計画です。

失業の一方、過労死が

　３６０万人も失業者がいるのに、過労死や過労自殺が増える異常な事態です。

　自民党の「逆立ち政治」に選挙で意思を表明すべきです。

　小泉「構造改革」と、その速さを競う政党に未来はありません。