ＢＳＥ（牛海綿状脳症）

早急な救済策が必要

民報藤島200１年12月9日第320号

　ＢＳＥ（牛海綿状脳症）が国内で３頭目発見され、年末の最需要期を控えても、牛枝肉の価格下落が続いています。

　町内の畜産農家は、�潟Iギノとの産直で価格契約がありますが、通常の４割台しか出荷できず、消費低迷に泣いています。

えさ代も労賃も出ない

　生まれたばかりのF1（スモール）を10万円前後で買って24ヶ月育て、今市場に出せば通常の４分の１、10万円にしかなりません。

　えさ代（１頭25万円）も労賃（同６万円前後）も出ません。衝撃的な価格です。

　国の被害補償対策などで１頭12〜13万円の助成がありますが、不十分です。子牛も、市場では購買意欲がない状況が続いています。

　Ａコープチェーンでは、随時５割引前後の売り出しをおこない、消費拡大に必死です。

　１回の売り出しで、６〜７頭の牛が庄内全体で消費されるといいます。全農庄内本部の持ち出しで大出血サービスです。

　農協農政対畜産部会では、自治体の上乗せ助成策などを求め、藤島町の12月議会に請願を提出しています。

　国会では、日本共産党を含む野党４党で緊急措置法制定を求めています。

　畜産農家だけではなく、焼肉屋や食堂など、関連業者にも打撃を与えており、早急な救済策が必要です。